当山荘の設計は、すべて高谷宗範自らおこなったもので、土地の高低を考え、百分の一の模型を作り、建物を建て、池泉を掘り、樹木を植え、石を配した庭園です。その基本は、方円の考えに基づくものです。「心は円なるを要す、行いは正なるを要す」心は円満に丸く行いは常に正しく四角く、という考えに根ざしており、その思想は随所に現れています。小間の茶(草庵式)のみではなく、広く一般の人が楽しめる広間の茶(書院式)を広めようと考えて建てたものです。書院には書院式の庭園を、小間の席には草庵式の庭をもち、それぞれに主景、借景となるように工夫した庭園です。
広さ=約120,000平方メートル(36,000坪)
庭園=約10,000平方メートル(3,000坪)
建坪=約3,300平方メートル(1,000坪)
席数=17席